
白鵬の当時の行動についても、貴乃花親方側と危機管理委側の見解は大きく異なっている。
危機管理委の報告書によると、白鵬は暴行の途中で元日馬富士を制し、現場のラウンジ個室の外に出した。
しかし、独自報告書には次のような趣旨の内容が記されていた。
《白鵬関は、暴行が始まった後に、個室内にいたホステスを個室から外に出るよう指示した》
白鵬が何のために、ホステスを外に出したのかには触れられていない。
暴行に巻き込まれないようにという配慮なのか、それともホステスに暴行の様子を見られたくなかったのか。
暴行事件では、平幕照ノ富士(26)が正座し、説教を受けたことも問題となった。
危機管理委の報告書では、元日馬富士の説教の間、照ノ富士が正座していたことが記されていた。
ところが、独自報告書では、正座を指示したのは白鵬だった。
しかも、照ノ富士が膝を痛めていることを知りながら約10分にわたって、正座するよう命じたというのだ。
体重の重い力士にとって、正座は膝に大きな負担がかかるとされる。
事件後、照ノ富士は九州場所に出場したが、初日から4連敗した後、場所5日目に
「左膝外側半月板損傷で全治4週間ほどの加療を要する見込み」との診断書を協会に提出して休場した。
これが事実だとすれば、大問題だ。
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